地編21話の解説①

2019/11/06

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自分のブログアカウントを持ってからちゃんと書こうと思ったのがこの回の解説。
というか、21話の閲覧数、絶妙に伸びてビビっているので、補足したいです。

個人的に19話と20話は学生時代からずっと温めてきたネタなので、21話の閲覧数が19話と20話の閲覧数を超えたのが良くも悪くもショックでした。
「副作用と食事」というタイトルなのに、その内容が2コマしか記載されていないので、
正直、「副作用と食事」のタイトルに惹かれてクリックした人は絶望したでしょうよ。
21話は色々な観点から解説が多々あるのですが、今回は指摘されたところをメインに補足します。

志藤家のすれ違い

これだけ兄妹いると、すれ違いますよ。そりゃ。
そして今回のテーマはガン。
これは、相手を信用しているから伝えられる、という問題ではないですよね。

ガンって身内には言えなくて、かえって無関係な人には言えたりする、
みたいなところがあるかと思います。

志藤家は全体的にお互いズバズバ言ってしまう潔い家庭だとは思うのですが、
当然個人差があります。
何でもかんでも素直に(気持ち悪がられるくらい)愛情表現のできる父親と、
ビシッと子どもを叱り、自分の弱みは見せない母親。
(本編にちらほら情報が出ていますので、気になる方は読み直し推奨)
この2人はお互い言うタイプなのですが、種類が違います。
その間に生まれた子ども達はなおさら、差が出てくるのです。

一樹って嫌いなものは「嫌い」だと言うし、躊躇いなく相談する性格なので、
母親のような鋭さを持ちながら、父親のような素直さがあります。
志藤家の中では比較的分かりやすいタイプになるかと思います。
(なお、一番分かりやすいのは六樹かと)

一方、三樹ですが、海編と空編を読んだ読者はご存じの通り、
はっきり言っているようで裏で隠したり、嘘を吐いたりしているわけです。
ちゃんとした理由があって、そのような行動を取っているのですが、
一樹からしたら「家族がまとまっていない」と受け取っても仕方がない。

家族のすれ違いについて、一樹の相談相手は本来、
年が一番近い二樹が適任かと思いますが、まあ分かる人には分かって欲しい。
すれ違いを生んでいる元凶が二樹にあることを。

これは考察の材料として供養しようと思うのですが、
二樹と三樹との距離感というのは一樹と二樹、一樹と三樹よりも近いものになっています。
よく連絡を取り合うという意味です。
昔、三樹が四樹をイジメていた頃、喧嘩の仲裁を一樹と二樹が行っていたわけですが、
一樹が三樹を懲らしめ、二樹が四樹を介抱する形がテンプレートで、
三樹視点の一樹は悪い印象で、四樹視点の一樹は良い印象で刷り込まれています。
(四樹にとって、一樹は悪を倒すヒーローみたいに見えていたのかも)
追加情報として、二樹は心を汲み取れるので三樹の不器用なコミュニケーションを汲み取れる、また三樹はコミュニケーションが上手く取れていない二樹の力になりたいという意味で、二樹と三樹は仲が良いのだと思っています。
兄弟間で強弱が多少あるという話です。

そんな二樹と三樹の関係を一樹は感じ取っているのでしょう。
…いや、もう知っていますね。はい。
正直現時点でどこまで種明かしをして良いのか分かりません。
志藤家好きにも色々あると思うので、「ここまで知りたくはなかった」という方もいらっしゃるでしょう。

それらを考慮したとして、いずれ一樹・二樹・三樹のとあるやり取りについて書いた方が良いと思っています。
ただ書くなら何処で?誰視点で?という話になってくるので、未定です。
雲編は視点未定ですが、優先順位が低いので既に入れにくいというのがあります。
地編や特別編に入れるとすると、この話はあまりにも海サイド寄りの話なので不適切だと思いますし。
空編は空編で入れるには早すぎるような気もします…
悩みますね。

時間とモチベーションをください…

なんだかんだ理由があって一樹の一番の相談相手は現時点で、家族内よりも外部者である明日奈じゃないでしょうか。
これだけキャラが多い創作の中で、一樹と明日奈の掛け合いは多いような気がします。
同学年に良子がいるにもかかわらず、1つ上の明日奈に相談しているのは、単に一樹と明日奈の相性でしょうね。
明日奈のサバサバした性格が一樹に合っていた。
性格が合うと言っても、お互い恋愛対象ではないですけど。
だからこそ、色々と相談ができる仲なんじゃないでしょうか。
私も、こういう異性が欲しかったな、と噛み締めながら描いています。

乳がんの想定

本編には何ガンかを書いていません。
書いていないことに深い理由はなく、単に私の力不足です。

何ガンか分からなくても問題なく物語は進められますし、
乳ガンである、と描写したところで、そういう描写を追加で入れなければならないという
作者の時間的・技術的・知識的な壁があったので、割愛しました。
(要望があれば入れますとも)

乳ガン以外の候補としては、肺ガン、胃ガン、大腸ガン、膵臓ガンがありました。
で、結局は治療法と転移のしやすさで決めたと思います。(うろおぼえ)

ここからが重要なのですが、
乳ガン検診って一般的に、マンモグラフィーとなりますが、
この検診で「要精密」となっても、ガンじゃなかったというケースもありますし
治療しなくても良い腫瘍だったりします。
あと診断する医師も人間ですので、ヒューマンエラーの可能性もあるかもですし。
(だから要精密と出ても恐れずに検査へ行きましょう!)

では、何故今回、三樹が「精密検査は当然ガンだった」と書いたのか。
以上の材料を踏まえて考えていただければと思います。
「要精密=ガンだ、という知識不足」の理由でも、三樹ならありそうですけどね。

ガンの情報だからか志藤家だからか分かりませんが需要がありそうなので、
今後も描いていけたら良いなと思います。
時間とモチベーションがあればね…

「好きな人も好かれていた人も嫌いな人も食事に詳しいんだっけ?」

明日奈の台詞です。
これに対して一樹は嫌いな千里に相談する気はないと言っています。

気付いている人いますかね…
一樹が嫌いな人=千里(明日奈は大地だと思っていた)
一樹が好かれていた人=咲彩
じゃあ、一樹が好きな人って…?

分かっていても、もう少し待って下さい。
私に時間とモチベーションがあればちゃんと書きますので…

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