君はモルモット

2019/11/05

いき3 ネタバレあり 小説

いき3さんによる小説「君はモルモット」pixivにて連載中

私がいつも変なコメントばかりしてご迷惑かけている人の作品です。
私は昔からコメントが下手で、中学のときに部活動の顧問が「回収した紙の中に、上から目線のコメントがあったんだけど」と言っていたのは、きっと私のことを指していたんだろうなと思います。

「君はモルモット」について、私が座談会を開きたいみたいなことを言うほど、私は面白い(考察しがいのある)内容だと感じています。

父親について

はい、ということで早速考察タイムですよ。
(需要ないと思うけど)
小説を読んでいない方にはネタバレになりますので、いますぐいき3さんの小説へGO。

※最初から読み直すのは完結したあとにするとして、今回は5話だけで分析。
※分かりやすく呼び捨てにするので、ご了承ください。

内容整理

  • 優香は元父親から金はもらっている
  • 優香は元父親とは全く会っていなかった
  • 優香は元父親から「蓮を傷つけないで」と釘を刺されている
  • 元父親は「他に好きな人ができたから別れて欲しい」と一方的に言い放ち、娘と泣きすがる妻を捨てた(優香は小学校高学年だったので、おそらくこの記憶は事実に等しい)
  • 再婚相手(蓮の母親)は何も知らなそうだった(優香視点)

まずいき3さんのコメント無し時点での考察は、父親と別れた原因として
  1. 優香の母親に原因があった
  2. 蓮の母親に原因があった
  3. 父親に原因があった
となります。
さすがに新たに第三者が存在したとなるとこちらでは考察しようもないので、この3人としました。
あと複数人に原因がある説を考える前に、いき3さんからお返事いただいたので複数要因は詰められていないです。

優香の母親に原因があった説

一番に思いつくのは「優香の母親が束縛タイプ」だった、という理由です。
父親は束縛される優香の母親に嫌気がさしていて、本当は優香を連れ出したかったけど母親の邪魔でできなかった。父親は離婚後も娘の面会を要請していたが、母親は自分が壊れるまで拒み続けた。だから会えなかったけど、せめてお金は送っている、ということですね。
そして父親は優香の母親がダウンしたという話をどこからともなく聞いて「もう大丈夫だ」と判断し、優香と住んでいる場所が近くても蓮を無理に離すという手段はとらなかった。むしろダウンしたことを聞いて何かしらの罪悪感を抱き、あえて近い場所を選んで住み、優香の叔母に根回しして金銭的等支援をしていたとかなら最高ですよね。
ただ父親が久しぶりに対面した優香はそんな母親と面影が似ていた(という描写は無かったと思うので私の想像)で、父親は束縛する母親と優香を重ねてしまい「蓮を傷つけないでくれ」と衝動的に言ってしまった、という真相です。

私は正直、父親がクズ人間だと思っていなかったので、こっちの方が有力なんじゃないかと思っていました。
あと、展開のことを考えると…原因②と③で考えると、蓮の将来が危ういというか、実際に問題の親が傍にいることになりますからね。蓮の成長において危なくないですか。
ハッピーエンドではなくなりますよね。

蓮の母親に原因があった説

前回のブログで紹介した御手洗家の話を思い浮かべると分かりやすいです。
蓮の母親が父親を騙して(それも優香の母親を陥れる方法で)再婚させた、という真相です。
こうなると優香側は全く落ち度が無いので、娘と母共に完全に被害者ですね。
再婚相手は何も知らなそうだった、というのは再婚者の演技となります。

父親に原因があった説

すぐ思いついたのは「金銭問題」ですかね。
父親に実は借金があって妻と娘を守るために、お金のありそうな蓮の母親にすがった。
しかしこれだと、優香への態度がおかしいので修正。
お金に目がくらんで、蓮の母親と再婚した。
優香が「蓮は恵まれた環境にいる」主旨の発言をしていたと思うので意味を広く捉え、蓮の母親は資産家の娘だった…ないですよね。

で、もう1つ一番手っ取り早く納得できる真相も思いついているのですが、私の創作のネタバレにもなってしまうので今回は伏せさせていただきます。

父親は「自己中心的」「自分勝手」「短絡的」「無自覚」の最低野郎

いき3さんの説明です。
そうですね。これは、いわゆる「子どものまま大人になった人」現象です。

私が子どもの頃、大人って立派なんだなと思っていましたが、実際自分が大人になって大人の視点で立ってみると、「自己中」「自分勝手」「短絡的」そしてそれらが「無自覚」な大人を見つけます。
電車の中でモグモグ食べている大人を見ると怒りを覚えます。

「君はモルモット」の作品コメントで「こういうふうに描写するのは意外」みたいなコメントをしていますが、こういう子どもみたいな大人に振り回されて傷ついた優香が信用のできる身内と頼もしい友人に支えられていることが、いき3さんらしく温もりは変わらず健在だなあと思いました。

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