臨床分野の華「チーム医療」
他のブログ記事でも書き散らしておりますが、
地編26話のテーマに関しては私が実際に経験した実習内容を元に
創作へと落とし込んでおります。
そしてその実習に関しては、過去のpixiv投稿で触れております。
(下記の文字変色部分、リンクを繋げておりますのでご参考までに)
また、その直後の投稿では、実習内容が反映されたテーマを投稿しておりました。
しかし、地編12話投稿当時は実習が終わってまだ実習内容をまとめている最中の、
発表前にあたる期間なんですよね。
つまり未熟なものをテーマとして組み込んでいたわけです。
あれから、地編12話投稿の2016年10月10日から4年経ち…4年経ち!??
(だ、大学卒業できるじゃないですか!!!)
こうやって実習の内容をまとめることができ、とても感慨深いです。
そ…そうですね、
前回の病院回が4年前ということに私は驚きを隠せないという発見をしたところで、
とりあえず思い出語りは締めくくりたいと思います。
設定補足
今回は地編のみ読者様にとっては初となる笑梨茄(エリナ)が登場しました。
もし彼女に関して気になる方がいらっしゃいましたら
特別編「mlとkcal」
を読んでいただくともう少し彼女を知ることができるのでオススメです。
因みにミリリットルの表記は「mL」が一般的とも言われておりますが、
キロカロリーとバランスを取りたかったので「ml」にしています。
まあ、見やすさの問題ですし間違えではないので大目に見てください。
今回の創作設定の解説なんですが、
病院勤務組についておさらいと補足説明をしたいと思います。
まず咲彩と明日奈と笑梨茄の3名は同じ病院に勤めています。
咲彩と笑梨茄は管理栄養士なので同じ部署、明日奈は看護師なので他部署所属なんですが
病院は常に部署に留まってお仕事するものではないので
他の専門職種とコミュニケーションを取ることはよくあることなのです。
(厳密に言うと、病棟が同じだったりもしくは委員会が同じだったときの場合かな)
コミュニケーションが取れる…にしても
咲彩は明日奈とよく絡んだり、大地を病院へ引き込んだり、突然大地を寮に戻したりと
随分フリーダムに出来すぎやしませんか?という件について補足説明をします。
そもそもの話。
大地は研修生として受け入れられていました。
良子の場合、臨床栄養(病院)畑ではなく公衆栄養(行政)畑側
しかも大学生なので何の違和感も無く発言していましたけど、
研修って、私の中では
「既に資格を持つ者が専門性を向上するために病院で経験を積むこと」
だと思うんです。
事実、当時実習に行ったときの私の名札を見返してみると
名札には「見学者」とあり、私とは別に「(長期)研修生」がいました。
カンファレンス後の研修生同士の勉強会に参加したことがあるのですが、
研修生の知識量は尋常じゃなく(というより私が全然知識無かったのもありますが)
既に雲の上の存在でした。
「研修」の定義は未だに私もはっきりと分かっていないんですが、
というか創作においての「病院研修」も実は定義していなくて、
ただ上記で記述した通りの認識を読者様には共有したくて示しております。
単なる見学ではなく、研修にしたメリットは
とにかく学ぶ量と質が高いこと。
そして実際にお仕事に関われることです。
…これで「大地は研修生として受け入れられています」
の違和感を持てましたでしょうか。
そもそも実習生がお金を貰うイメージは無いですかね。
いやまあ、研修もお金を払って勉強させていただくイメージはあるんですけど。
おそらく周りの目からは、大地が管理栄養士の資格を取得して
病院で働きながら勉強しに来ていると思われています(笑)
年齢を考えると大地は明日奈の1つ下だけしか違わないですし(学年はさらに2つ下)、
見た目もちょっと特殊というか(黙っていれば)大人びている感じなので
行けるっちゃ行けるもんなんですよ大地。
つまり、大地の病院研修というのは
「研修」の定義をしていないことによる
それを掻い潜った形の研修生として
大地を雇用しているということなのです。
(医師の場合の"研修生"は流石に定義されなきゃ駄目ですが、管理栄養士ですから…?)
ここまで説明すれば流石に
咲彩って実は物凄い権力者なんじゃ…とお気付きになるかもしれません。
それは…少し違います。
咲彩自身に何かあるのではなく身内が病院経営者なのです。
だから人事やら教育にも手を出せているわけなんですよ。
いやそんなこと出来てしまうのも由々しき問題ですけど。
地編しか読まない読者様はこれ以上考察してもどうしようも無いですけど、
小説が続くなら、そして読者様もそれを追いかけてくれるならば
以前の投稿でも公開されている
この絵の意味を少しだけ考えていただければと思います。
ポイントとしては「総統ー咲彩」→「咲彩ー病院」→「病院ー総統」への思考転換です。
咲彩の「病院経営と栄養管理」の想いなんかは
いつかどこか漫画か小説かブログとかで書ければ良いと軽く述べるとして、
創作設定において重要なのは総統と病院への関わりです。
空編滋視点を最後まで読んでいる読者様は「この人、ロボットの人じゃん」と
思われているところですが、
総統は海サイドでは超重要人物になりますので今回の説明を覚えて貰えたら幸いです。
あとがき
久しぶりに実習でお世話になった病院のホームページを覘いてみました。
年が経つのは恐ろしいですね。
尊敬している先生がいつの間にか退職され、別の病院に移られていまして、
実習で直接指導してくださった先輩も病院から名前が消えていました。
寂しいような、でも退職=後ろ向きな理由とは限らないので
引き続き陰ながらご活躍をお祈りしたいと思います。
管理栄養士・栄養士って施設の数だけ仕事の種類があると言いますか、
その施設で通用したからと言って別の施設でも通用するとは限らないという
共通した資格なのに仕事内容は様々という不思議な職種だと思っています。
長年同じ場所で働く栄養士・管理栄養士は凄いと思いますが、
それと同じく色んな場所を転々としながら知見を広める
もしくは発信する栄養士・管理栄養士も凄いと思っています。
現職栄養士・管理栄養士の方々への尊敬の念は止みません。
私は社会人として食品開発を行ない、2年強で心が折れました。
正直いっそ学生時代は資格を取らず
別の勉強をしとけば良かったとさえ思う時期がありました。
ですが「管理栄養士の資格を取った」という結果ではなく
私が経験した病院実習のような「管理栄養士の資格を取るまで」という過程で
貴重な経験を得て、それが今の自分の糧となっているので後悔はありません。
私の栄養士・管理栄養士への想いは創作の咲彩を始め、
他のキャラに託すという形で今後とも寄り添ってまいりたいと思います。
投稿お疲れ様です!
返信削除なんか…何の違和感もなく読んでいた自分が恥ずかしくなりました…。こんなにも色々と考えられているのに、私の能力の問題で1割も理解できてないんじゃないかと…申し訳ないです。
う~ん、しかしそこに繋がってくるわけですね…人間関係が複雑で面白いな~。これからも続き楽しみにしています!
こちらでもコメントいただきありがとうございます!
削除いえいえ…おそらく地編はギャグの体裁で描いているので、ギャグはやはり「そうはならないでしょ」みたいな部分もギャグの醍醐味みたいなものですし、深く考えない思考になると思うので違和感ない方が正常なんだと思います。
空編の続きを出せればもう少し人間関係が分かってくると思うんですけど、小説って難しいですね。達筆ないき3さんが羨ましいです><