地編30話裏話

2021/09/07

創作設定 創作裏話 地編


いつもお付き合いいただきありがとうございます。
今回は地編30話についての解説となります。

記事の公開が遅くなってすみません。
本記事には地編30話本編のネタバレが含まれておりますので
お先にpixiv掲載の地編30話を読まれることを推奨します。

地編30話は志藤家メイン回

表紙を見てお分かりの通り、志藤家メイン回です。
作画にめちゃくちゃ時間がかかりましたけど
描いていて凄く楽しい回でした。

ただ、投稿前に読み返していて
23時59分あたりでちょっと変えたいなという表現が何ヶ所か見つかり、
そのまま投稿してしまったのが心残りです。

地編30話は本編7本+オマケ1本。
シナリオを削ったり増やしたりを繰り返しましたが、
描きたかったものも間に合って
結果、思ったより長めの話になりました。

四樹が今回登場するのですが、
地編の時間軸だと四樹は中学1年生になったばかりなので
小学校の理科って細胞について習ってたっけ?と、
ひたすらネットで小学生の学習範囲を調べたりして
作画以外にもシナリオ面で苦労しました。
一応、習っていない前提で今回は話を進めています。

海と貴和をなかなか地編に入れないのも、
彼らがどこまで勉強して知識を身に着けているのか
そこが曖昧だったりして描きにくい
ってのもあるかもしれないですね。

解説担当が3人

一樹、明日奈、咲彩が入れ代わり立ち代わりで解説をする地編30話は
テーマ内容を描くという点においては非常に描きやすかったです。

解説キャラが1人だと、どうしても知識とキャラの性格で
できない解説や展開があるので
自分がやりたかった解説や話の流れを
今回は作ることができて満足です。

連絡網

今回、咲彩が明日奈達と合流に至った経緯ですが、
上の図を見ればお分かりの通り
一樹の携帯が壊れていない時点で一樹と明日奈が
会う約束をしていれば問題ありません。

ただ、実は一樹の携帯が既に壊れていても辻褄が合うように仕込みました。
そう。一樹と明日奈の間に第三者が介在しているケースです。

これによって何が変わるのかと言いますと、
明日奈の台詞のニュアンスが変わってきます。

地編30話の明日奈って、他のキャラと比べて
完全な表情をあまり描いていないんですよね。
地編30話の四コマ2本目の明日奈は口を隠していて
冗談で言っているのか勘違いで言っているのかが
分からないようになっています。

ま、4人も出ていると1人1人の表情なんて見ないですから
気付かないものですよね。

志藤五樹

地編30話にして、ついに名前で登場しました。
志藤兄妹が多すぎて読者側からしたら
気にならなかったのかもしれないですが、
頑なに名前すら出さなかったのが志藤五樹です。

名前を出さなかったのは、
作品内容や構成の理由からではなく、
制作上の都合が大きいです。

理由の1つ目は、設定を詰めきれていなかったこと。
具体的な病名は伏せますが、障がい持ちも案の1つとして考えていました。
そこから発展して「性別は男でも女装するキャラはどうか」と
ビジュアルすら変更を重ねており
設定もキャラ絵も何も情報を出せない状態でした。

2つ目は別作品の主要キャラとして出したかったこと。
「イツキ」という普通の名前をしているので、
関係無い創作で「イツキ」というキャラを出しておいて
「実はシドウイツキでした」と明かすのも面白いなと。

この2つの問題にようやく終止符を打てたので
まずは今回名前のお披露目をしてみました。
登場は2023年の3月10日の特別編ということで
(2022年ではないです)
お楽しみに。

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