趣味の読書について
活字が得意ではなかった
昔は挿絵が付いていないとスルーはするし、ページを開いて絵の部分だけ見て、自分が気になるシーンが無ければ読もうとする気が起こらなかったです。私の記憶に残る最も活字を読んでいた古い本は「わかったさんのおかしシリーズ」です。
この本はシリーズで続けて読んでいた憶えがあります。
何故この本が好きだったのかよく分からないのですが、似たシリーズの「こまったさん」は手に取っても読まなかったので、お菓子が好きだから読んでいたのかなと思います。
断定ではなく推測なのですが、当時お店で売っているようなお菓子が自分でも作れるんだ、というワクワク感があったのかもしれません。
本を読んだ記憶と共に、小学校低学年~中学年の頃は友達を家に呼んでお菓子を作っていた記憶があります。
次にハマった(小学4年生~)本が「シェーラひめのぼうけん」というフォア文庫より出版されている本でした。友人が読んでいるのを見て、これまた挿絵に惹かれました。
キャラ相関や物語の展開がドストライクで、この本のおかげで活字に慣れていけたのだと思います。
ナビルナのブックカバーとユーリの下敷きは今でも持っています(ドヤァ)。
以上の3シリーズは私の中で礎となっています。
でも、私の創作は冒険ファンタジーじゃないので見る影もないです。
本格的に活字の本を読み始めたきっかけは宮部みゆき
映画館で「ブレイブ・ストーリー」の予告を見て、凄く気になり「原作あるじゃん、先に読みたい」と思って図書館の児童室を飛び出し、一般室のある本館へ初めて足を踏み入れました。ブレイブ・ストーリーは挿絵無しの分厚い本(上下巻だったかな)でしたが、読み終えたあとの満足感と達成感は初めて味わう感覚だったのだと思います。
その後映画を観たとき、観たいシーンが端折られていてショックを受けたことは憶えています。それを含めて良い思い出でした。
ブレイブ・ストーリーをきっかけに原作者繋がりで本を漁っているうちに、ミステリーが好きになったのだと思います。
最近読んだ本について
基本的には小説と専門書半々くらいの割合で読んでいます。今借りている本も1冊ずつ小説と専門書になっています。
小説は「内なる殺人者」という途中まで読んでいて結構ヤバい内容で、「なんで読みたい本リストに入れたんだろう」と疑問になるくらい虫唾の走る本です(誉め言葉です)。
専門書は今年のノーベル経済学賞を取ったエステル・デュフロ執筆の本です。内容が濃くて頭を抱えています(誉め言葉です)。
秋に読んだ中で印象に残っている本は『僕とぼく 妹の命が奪われた「あの日」から』というルポタージュです。
創作みたいに激動する展開と、やはり現実に起こったこととして書かれているリアル感が「フィクションはノンフィクションには勝てない」と突きつけられたようでした。
この本は金曜日の夜に借りて、翌日のAM3時に読み終えました。PMではないです。AMです。
久しぶりに大粒の涙をボロボロ流しました。我慢したつもりでもティッシュ6枚消費しました。最高記録です。
この本については、紙の本で読んで欲しいなと思います。
PSYCHO-PASSの槙島の考えに似ている気もするのですが、本を一度閉じたりページをめくるという動作がこの本を読むにあたって気持ちの整理に必要になるかと思います。
あらすじ的には人を選びそうな内容かと読む前は思ったのですが、万人受けしそうな話だと思います。
私の創作の志藤家の話が好きな読者は特に好きそうという雑感です。
谷藤家推しの読者はかなりしんどい内容ですので、覚悟して読んでください。
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