ビジネスシーンでこまったら、数学的に考えよう。(深沢真太郎)
本のタイトルです。2時間程度で読み終わったので、非常に読みやすい実用書だと思います。
営業さんには勿論のことですが、それ以外の職種に対しても仕事の効率において凄く使える内容満載でした。
ドン引かれるかもしれませんが、私は仕事ができない人間だとは思っていないです。
前の職場でも、休憩時間は消滅するし残業は発生しましたが、決められた納期にはほぼ間に合わせていました。
休憩時間を削って残業すれば誰でもできるじゃんと思われるかもしれません。
そうではないんです。
〆は大体「当日中(集荷の時間まで)に」が当たり前。
休みがちな上司と後輩不在のときも、彼女彼らの仕事を引き受けてでも、なんとかやり切ったのでした。
ですから、この本を読んでも「どうせ分かり切ったことばかりだろうな」と思ったのですが、意外と出来ていないところがあって、ショックを受けました。
その中でも、私って数字を細かくするのが苦手なんですよね。
数字に限らず情報がたくさん出ていると頭がパンクしてきます。
たくさん出た数字や情報をまとめることはかろうじて出来るのですが、さらに細かくして評価するなんて苦痛の極みだったりします。
(実は私が好きな人狼ゲームも情報をまとめるだけで精一杯だったりするので、私には向いていないと思う、でも好き)
本には「業績を良くするために」の例が挙がっており、
「成約件数/来店者数」で解決策が考えられるか、というような話でした。
実際、率だけ計算しても解決しない(らしい)です。
上記の計算式を少しイジり、「(成約件数/接客件数)×(接客件数/来店者数)」にすると、接客技術に問題があるのか(成約件数/接客件数)、それとも声かけの仕方に問題があるのか(接客件数/来店者数)が明らかになるというそうです。
私はどうやら問題を明らかにするのが苦手みたいです。
(もう人狼ゲーム向いてないじゃないか私、でも好き)
私の得意なスタイルは、出会い算的な作業ですね。
出会い算中心に、あとは場合分けと消去法。
ゴール(妥協案とも言う)をあらかじめ設定しておいて、「どのタイミングでどうするか」と工程を組み、「このタイミングで~さんから連絡が来たら」「このタイミングで~さんから連絡が来なかったら」と場合分けして、複数方法が出たところで無駄のある方法を消去して絞っていくスタイルです。
前の職場でかなり身に着いたと思います。
転職して良かったと思いますけど、前の職場にいたことも無駄では無かったと思います。
その他の項目で思い当たるのは、「WIN-WINの関係を作る交渉術」ですね。
私はコミュ障寄りだと自覚していますが、コミュ障にしては交渉術は出来る方だと思います。
最近、仕事でとある場所に電話をかけたのですが、上司が2日またいで訪問していた案件を、同じ内容で私は1日で済ませられるように約束を取り付けることができました。
勿論私の交渉が実際は上手くなく、相手のスケジュール感だったり、電話を受けた相手が異なっていて優しい人だった等考えられますが、以前にも似たようなことがあったので意外と交渉上手いのでは私?と少し調子に乗っています。
まあ、そんな自己反省&陶酔できる本なのですが、数字に関する魅力も記載されています。
「数字を細かくして伝えると信憑性が高まる=ネガティブな数字では不安を煽る」という数字の操り方、「数値化とは差をつくること」という哲学的な話も参考になりました。
創作投稿前に寄り道してるなよ、と突っ込まれそうですが、今の私は仕事も創作も同じくらいツラくて(凄くツラいという意味ではなく程よくツラいという意味で)、でもそれ以上に好きで、そしてもっと良くしていきたいと思っているので、両立させていきたいなと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿