そして誰もいなくなった(アガサ・クリスティー)

2021/07/18

ネタバレあり 小説

そして誰もいなくなった(アガサ・クリスティー)

久しぶりの外国小説

凄く馬鹿なことを言っても良いですか?
アガサ・クリスティーって女性推理作家なんですね。

ほら、名探偵コナンで似た名前のキャラがいるじゃないですか。
眼鏡かけたおじいちゃんを思い浮かべていました。
本の冒頭で、アガサ・クリスティーについて紹介されていて
「彼女」という記載に、まさかと思って調べました。

今回、久しぶりの外国小説です。
翻訳された小説は翻訳者のレンズを通して
話を理解することになるので、
やはり私は原文から読み取れる日本の小説の方が好きですかね。
細かいニュアンスを気にして考察する私にとっては
翻訳小説は向かないのかもしれません。
(英語の原文を読めるにこしたことはありませんが)

とは言っても、「そして誰もいなくなった」は有名な作品なので
一度は読んでみたいなと思っていました。

長編大作をイメージしていたので読む前は意気込んでいましたが、
平日夜の3日を消費しただけで意外とあっさり読み終わりました。
麻耶先生の小説を読んだあとだからか、
すっきりした小説だなという印象を受けました。

ただし外国の人名は、とにかく覚えにくく、
何度も登場人物のページを行ったり来たりしていました。
「隻眼の少女」とは比べ物になりませんが
それでも主要メンバーは10人もいますからね。

キャラ同士の関係性と言いますか、
誰が誰を疑っているのかという部分が意外にも重要らしいので
(犯人が言っていただけで私自身はそこまで検証してないんですけど)
登場人物はしっかりと理解した上で読むことをオススメしておきます。

とりあえず推理してみる

私の怪しさスケールは断トツ医者で、
被害者が亡くなったかの確認は医者が行っていたので
偽装をしやすい立場にあると考えました。

ですが、そんな怪しい人物が犯人だったとして
果たして「そして誰もいなくなった」が有名な作品になるはずもないので、
医者という推理は一度引っ込めました。

意外性を持たせるなら、小説の文章は本来の時系列ではなく
登場人物の日記なりメモなりをつぎはぎに並べたものであり、
時系列を正すと最後に死んだ者が犯人として浮かび上がる、
てなカンジだと傑作だなと思ったのでそういう線も追っていました。

他には「十一人目がいた」とか。
ただこの場合、本当に納得できる人物じゃないと難しいと思うので、
頭の片隅に留めておく程度にしていました。

少しネタバレ

こちらの小説については、他サイトで考察記事がたくさんありますので
あらすじやネタバレが気になる方は
そちらで確認いただければと思います。

小説内で犯人による動機と殺害方法の自白が記載されていますが、
その犯人の辻褄はあっても他の人でも言える気がして
(その人が犯人だと言えても、それ以外を犯人ではないと言えない)
少し腑に落ちないので、私からは犯人を明言しないこととします。

因みに「医者が犯人」は、あながち間違いではなかったようです。
医者は騙されていた形ですが、共犯者でした。
今回の私は推理の方向として間違えていなかったってことで、
ちょっぴりドヤ顔しておきます(笑)

今後の小説感想について

ここ最近は精力的に小説を読んでまいりましたが、
夏アニメも本格化してきて、創作活動も再開させたいので
今回限りでまたしばらく潜ります。

潜っている間は、ひたすら小説をリストアップして
秋とか冬頃にはまた何冊か読んで感想記事を投稿できたらと思います。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。

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