ネタバレアリ感想2作品

2020/10/21

アニメ感想 映画

「ACCA13区監察課」全12話&OVA「ACCA13区監察課 Regards」一挙放送

良作品というのは必ずしも記憶に残るとは限らない、
それを証明するアニメです(小声)

記憶力に全く自信の無い私はACCAがどんな作品かを覚えておらず
「政治モノ」「主人公には妹と親友がいる」「パンが美味しい」の微かな知識、
あとは

上のツイート画像にやられていたのは覚えています 。

そんな残念な私でも「もう1度観るべき作品」と記憶の奥底で疼いていたので
ニコ生一挙のせっかくの機会、もう一度復習し直そうと思って観直しました。
因みにOVAは初見です。


話数を重ねるごとに段々と思い出してくる不思議。

ジーンが王族の血を引いていること、
ニーノがジーンの両親を亡くすと同時に自分の父親も亡くしていたこと
なんかはすぐに思い出せたんですが、
何故かニーノの上司(アーベント)が中盤あたりまで誰なのかを思い出せず、
途中までグロッシュラー長官だと思っていました。
まあ半分正しい気もしますが二重スパイですからね、ニーノは。
クロウとして雇っていたグロッシュラー長官とアーベントは別人なのだと理解するのに
意外と時間がかかりました。

正体を完全に思い出した瞬間、
乗り物酔いが酷い理由はアーベントだからか成程、と思いました。
あれ、でも、乗り物酔いが酷いから彼は列車に乗らずに命が助かったのかも?
あーでもでも、ニーノの父親が監視役でアーベントはそもそも動かないとかだったら…
(混乱してくる脳内)

アーベントの正体、というより
正体がアーベントだと明らかになるのはアニメ最終話なので、
それよりも一足早く思い出せると伏線の繋がりが見えて楽しいです。

放送当時はニーノが好きだった気がするんですけど、
今回もニーノには泣かされました。
ニーノの父親とアーベントの会話を扉越しで聞くニーノ…
そんなニーノは泣いていないんですよ…ニーノは強い子…

むしろジーンにスパイだと気付かれたときの
ニーノの落ち込み具合の方が酷かったですね(笑)

ニーノ再推しの私ですが
今回は食パン同盟(マギーとレイル)を好きになりました。
あの2人の会話は終始ほっこりしていて癒しでした。
そしてアーベントの心情はこの年齢になると分かってきますなあ…(好き)
他にもグロッシュラー長官は良いぞ…(好き)
最終話のグロッシュラー長官の「ありがとう」に落ちる女性はいないのです!!
ああ!もう!皆好き!!!…そういうことで。

OVAに関しては、先生の発言内容が深いです。
10年くらい早く観ておけば良かったな、という後悔と
20年先くらいにまた観るべきだな、という戒めが押し寄せてきました。
あとはアニメ本編で描写されてなかったジーン父のお顔も拝見できて良かったです。
想像通りイケメンなんですな。

ACCAは、またニコ生で放送されたら観たいと思える作品でした。
最近はギャグ全開アニメや癒しアニメなんかを好き好んで観ていたので、
重めなシリアスアニメの感覚が久しい気もします。
一番最後にアニメでボロ泣きしたのはいつでしょうか…?

因みに今記憶にある中で印象に残っているボロ泣きアニメは「新世界より」です。
同じ話数を続けて3回くらい観直して、全部涙が止まらずティッシュを大量消費した思い出。
まあ、あの作品は感動できる…というよりはまた別ベクトルのSFアニメですけどね。

鬼滅の刃 無限列車編

10月16日に公開されたばかりの超話題映画、鬼滅の刃を観てきました。
かなり観に行こうか迷った映画です。
Fateも結局行かなかったくらいですからね。
コロナ、コワイ。

ただ鬼滅で映画を観たら迫力はあるだろうなあと、好奇心はあったので
水曜日のレディースデーに有休をいただきまして
地元の映画館にて割引価格で観てきました。

都心の映画館ならまだ来場者特典があったんですけど、
座席1つ飛ばしとは言え、都会の混雑した映画館に行ってまで特典が欲しいか?
IMAX版が少し気になるけど行きたいか?(ただし席は平日でも前しか空いていない)
と問答した結果、

アニメ続編が出ても大丈夫な程度にストーリーさえ分かればいっか!
と、水曜日12時台のガラガラ地元の映画館で鬼滅を観てきました。

人が少ないからか、それとも音響の良いスクリーンだったからなのか、
叫び声とかアクションSEが体に響く感じは良かったです!
そして下弦の鬼と一体化したあとの気味悪い電車と対比するかのように
煉獄の剣技、炎がめちゃくちゃ綺麗でスクリーンに映える映える…!!
煉獄と映画のスクリーンの相性は良いですよね。

一応PG12の制限はあり
炭治郎のとある切断シーンでヒヤッとしたのですが、
切断様子のモーションを直接見せずに血飛沫で間接的に描写されているので
臓器系のウネウネが駄目な人以外は大丈夫なはずです。

鬼滅が好きな人は是非、テレビよりも映画館で観ることをお勧めしたい!
そんな作品でした。

反省会※ここからはゲス感想注意

綺麗に感想をまとめたところで、
ちょっと今回の私、完全に観る姿勢を間違えたなと後悔しています。

姿勢というのは「体を痛めた」とか、そういうのではなく
(むしろ座席が空いていて快適でした)
精神的な体制と言いますか。心意気的な意味です。

おそらく今回の鬼滅の映画は泣ける内容なんだろうなと、
原作ネタバレを含めシャットアウトして映画に臨みました。

私は基本的にネタバレokではあるんですけど天邪鬼な気質もありまして、
「ここが泣ける」と言われると泣けなくなるような気がして
何処かのニコ生コメントで拾った
「煉獄(柱)が死ぬ」以外は全然知らない状態で行きました。
いや、煉獄が死ぬというのは致命的なネタバレなんですけどね。

さて。
映画の序盤で炭治郎達が夢に落ちたとき。
杏寿郎の場合、実の父親から柱を貶されたんですよね。
そのあと、柱になった報告をしても貶されたのだと杏寿郎は素直に弟へ伝えます。

で。
話は飛びまして、映画の後半。
下弦が倒されたあとに上弦が現れます。
ここで私の余計な第六感が働きます。

この上弦の鬼の正体は杏寿郎の弟、千寿郎なのだと…!!
(※違います)

杏寿郎の夢に弟が出たのは、弟が鬼となって出てくるための伏線。
兄から正直に聞かされた弟は柱になっても意味が無いと悟り
だからこそ鬼となる道を選び、
兄弟で鬼となって天下を取りたいと願った。(※違います)

上弦の鬼がやたらと煉獄を下の名前で呼んでいたのは弟だったため。
杏寿郎とやたらと連呼するから、兄弟の伏線でしょ。
千寿郎の字も「千年は生きる(寿命)」=「鬼」でしょ。(※違います)

下弦を倒し、不自然な早さで上弦が出るのは身内フラグ。
下弦が意外と早く倒されて上弦が出るということは、
元々上弦が下弦と組んで煉獄を誘き出していたからなのでは?
そして上弦の弟は兄が強いことを証明させたかったのでは?
上弦が杏寿郎を庇っている(ナメプしている)ようにも見えるし
本当に兄弟で鬼となって天下を…(以下略)
ただ杏寿郎が死ぬことを私は知っているので、
相討ちして両方倒れるか…?(※違いました)

上弦の参の正体はよ…!!
と思っていたら映画が終わっていました。
煉獄は亡くなり、上弦は刀をぶっ刺されたまま持ち逃げしていきました。
それでもエンドロールの杏寿郎を眺めながら正体が千寿郎の線を追っていましたが、
観終わった私の心情はまさにエンドロールラスト絵、折れた刀です。

腑に落ちなかったので、上弦の参の部分だけネタバレを確認したんですが、
煉獄弟と全く関係なかったです。

結局、今回の私の涙のピークは映画の予告、
おジャ魔女どれみの音楽が映画館で流れた瞬間でした。

これは…私が悪いんです。
文句は無いです。
素晴らしい感動できるアニメ映画でした。

ただ少し贅沢を言うならば、
映画の終着点をずらして欲しかった気がするのです。

今回の鬼滅の映画は禰󠄀豆子が炭治郎を起こそうとして可愛い仕草をしたり、
伊之助も炭治郎と共闘するときに面白い行動や
大袈裟な身振りでクスッと笑えてしまったりと、
泣ける…というよりはニッコリしながらずっと観ていました。
(勿論、杏寿郎が上弦と対するときは手に汗を握りました)

映画の良さや見栄えを考えたら正しい尺なんですけど、
泣かせるなら炭治郎が本物の千寿郎へ遺言を伝えるところまで欲しい。
そんな描写があるかは分かりませんけど。

杏寿郎と出会ってそこまで繋がりの深くない炭治郎に共感するよりも
兄の死を知って悲しむ千寿郎に共感する方が私は泣けていたかもしれません。

でも実際あの映画を観ていて、杏寿郎が危篤なとき
他のお客さんがすすり泣く音も聞こえてきたので泣ける映画なのは確かです。
私の場合は変な考察をしてしまったので上映後は茫然としていましたが、
うん、禰󠄀豆子可愛かったので全て良し!

因みに、映画を観終わったあと
前を歩いていたご高齢の夫婦の会話を盗み聞きしていたのですが
「途中からスターウォーズ」のインパクトが凄すぎて
私のほんのり残っていた余韻が全て消し飛びました。

次はおジャ魔女どれみかな?

映画の予告で気付いたんですけど、
あの音楽を映画の終盤かエンドロールあたりに爆音で流して欲しい…!!!
不意打ち予告の音楽でさえ目が潤んでしまったので、
音響設備の良いスクリーンやバージョンを
今からアンテナ張って探してみたいと思います。

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